アルカディアン プロムナード
  Via Traquila x Carol Cox
 この交配からは、12から2月咲きの純白コンカラー花が
 続出した。
    遺伝子参考価格 1億円。

 暮れの鉢物、切花市場を席捲する能力を秘めている。
 いづれ、時期が来れば・・・
 現在の鉢物Cymbidiumを根底から革命する
 素晴らしい花が続出している。

  
フラワープリーズに咲いた純白コンカラー花。
この交配もエリスロの基本種から作出された。
コンカラー花の純白。エリスロ系のコンカラー花。
貴重種。ハッピープロムナード。
 厚い弁質、透明感。
 素晴らしい遺伝子を保有。

  遺伝子参考価格 1億円。


 この花はシンビ育種の幻の交配親である。
 エリスロステルムには純粋なアルバ種が
 発見されていなかった!
 極最近純粋なアルバ種が発見されたようである???

 エリスロのリップの強烈な赤い帯斑点。
 エリスロの子孫から、純白なコンカラー花を
 作出するのは困難を極め、幻の花と言われてきた。
 Trigo Royale X Red Beautyの交配から
 この素晴らしい純白コンカラー花が生まれた。
 何千万分の一の確率かもしれない。
 Trigo Royale にもエリスロが入っている。
 Red Beautyにもエリスロが入っている。
 この組み合わせから・・・・純白花が2個咲いた。

 つまり、エリスロのアルバを使わないで
 純白コンカラー花を作りだすことに成功したのである。


 エリスロのアルバについては
 「蘭友会」会報 第51号
 ハナジマオーキッド 鈴木有城氏が記述している。 
 暮れの鉢物市場に純白の大型シンビは
 巨大な需要を生む・・・。
 しかし、宇井清太の育種では、既に素晴らしい
 純白花が他の交配からも多数生まれている。
 つまり、交配のやり方で、アルバを使わなくても、
 純白コンカラー花は作れる。
 アルビノではないが、それよりコルムが深紅の
 純白花が作れる。
 アルビノは性質が弱いものが多いが、
 コンカラー花は強い性質を持つ。

 鈴木有城氏の夢は、10数年前に、
  宇井清太によって実現している。


  
純白透明感ある花弁。
コルム全体が深紅、真紅。
2n。
   フラワーブリーズ
 天女と同じ交配から生まれた。
 深紅のコルムを持った華麗なCymbidiumを
 創ることが出来る遺伝子を保有。

 中国奥地ラン、カンラン、シュンランの
 Cymbidiumにもこの花はない。

 この東洋ラン、リカステも
 セパルが全開しないので、コルムの美しさが
 欠落している。
 鉢物のカップ咲きCymbidiumにもこの美はない。


 リカステの育種が・・・どこまで進化するのか?
 セパルを開かせることが出来るのか?
 
もし開かせることが不可能であれば、
 今後、似たような花しか生まれないことになる。


 宇井清太が最も苦労して創った
 交配親が
   フラワーブリーズである。
エリスロ系。
 
   遺伝子参考価格 1億円。


 この花と同じ美を持った銘花が
  エル キャピタン
   ’メモリア R,J クリスマン’ である。
  しかし、この個体は3倍体で、
  これで完結し、子孫を作ることが出来ない。
  それで、宇井清太は2倍体で、この名花に
  匹敵する交配親を創った。
  
  コンカラー花で、コルムが深紅。
  非常に希に生まれる。


 勿論 アルビノの白花には、
 この花はうまれることはない。
 コルムが深紅の花は・・・生まれることはない。
ラン界には育種するとき、改良の目標として「審査」を想定する。
ラン界の歴史を作って来た「文化」と「科学」である。
世界標準。
この美の基準はランの先進国イギリスで生まれた。
美の世界まで・・・世界制覇、支配する。
世界標準の基準で・・・日本の審査も行なわれ花に点数をつける。
つまり複数の審査員がつける点数。
非常に合理的。
個人の独善的な、偏見で・・・しない。


そういうことで、世界中のラン育種する者が、この世界標準で選抜する。
これにこだわると・・・・シンビもデンドロも、カトレアも、リカステも・・・・
ほとんど同じ花形になる!
HCC,AM,FCC.
本当に名花であるが・・・・面白くなくなる!
自生地の・・・風が、光が、霧が・・・・空気が見えない花になる!
自然と生きてきた日本人の間性と・・・・ずれと違和感が・・・。

型にはめられた姿になる!
3倍体まで追究することになる。
そうして、やがて、育種は壁に当たり・・・育種は行き詰まり・・・破滅。
世界中の有名蘭園が、標準基準の前に姿を消した。


現在、ランの5大属のランの育種は、ほとんど頂点に達している。
交配しても・・・前にあった花と・・・ほとんど変わりないもの。
これでは育種する意味がほとんどない。

ブレイクスルーといっても、世界標準の型にはめられ、画期的な花が生まれない。
これでは、売るもの、売れるものがない。
カタログにNewと書いても・・・どこがNewなのか見えないし、解からない。
ネーミングで売ろうとしても、ステキな名前は使い尽くした。
皇室の名前も使い尽くした。


日本には・・・茶の湯の世界に見られる・・・目利きがいる。
素晴らしい鑑識眼を持った人。
鑑定家。
個人の卓越した美意識で・・・選んだ・・・名品。
そういうものには「物語」がある。

個人の美学で評価する美と、複数の審査員が多数決で行なう美と、
それぞれの違いがあるが・・・。

自分の美学に自身が持てない人は・・審査を依頼する。
他人から評価してもらう・・・・。
そういうことで、ランの世界での審査というのは、
ものすごい「権威」が有るように見える。
しかし・・・育種するものの美学が理解されない場合、
杓子定規の基準の当てはめられた評価になる危険がある。
例えば、椿でも・・・・
アメリカの審査の銘花と・・・日本人の銘花には大きな乖離がある。

問題は、審査する者の美学が・・・
どこまで深いものか・・・審査員のレベルの問題。



宇井清太のCymbidiumは、宇井清太の美学で選抜したコレクション。
世界標準の審査基準と関係なしに、
Cymbidiumの多様性を・・・究極まで追究したものである。


これからは、育種する者の感性が見えるものでないと、
育種する意味がなくなる・・・。
同じような顔のランでは・・・・。

そういう意味で、宇井清太の選抜した交配親は、
Cymbidiumの多様性を作る遺伝子を持っている。
多様なCymbidiumを作れる遺伝子。
宇井清太が創っている交配親は・・・銘花を創ると共に、
Cymbidiumの多様な花を創れる遺伝子である。
この多様な個性こそ、21世紀の育種の方向であるからである。
銘花だけでは・・・壁を破ることは出来ない。
人を感動させうることが出来ないからである。
特にラン展に展示するランでは・・・・皆一つ一つ違うことに・・・皆さん感動する。
これが・・・量産されているランとの明確な差異である。
Cymbidiumほど多様な花はない!
これを見抜いたからこそ、宇井清太は50年Cymbidiumのみを追ってきた。
12000種作ったが・・・これが感動を呼んでいる。

宇井清太のCymbidium遺伝子は・・・10年後、20年後、30年後・・・燦然と輝く至宝になる。
年が経つにしたがって値打ちが、価値が増す。
年が経つにしたがって値打ちが下がるランでは・・・なんともならない。

 一点の濁りのない水晶のような透明感の
 エメラルドグリーン。
  素晴らしい・・・・・・。
  これまで、このようなCymbidiumはなかった!

  こころが現れるような美しさを持つ。
  これまでのCymbidiumに・・・・
  このように美しい緑花はなかった。
  まさに天女・・・。


 名交配親 キャロル コックの系譜の
 交配親である。エリスロ系のアイスグリーン。

  
 Cymbidiumに新しい緑を拓く遺伝子を持つ。
 遺伝子参考価格 5000万円。
 
第12回 宇井清太夢炎52年ラン展は、
宇井清太秘蔵のCymbidium交配親の展示と遺伝子参考価格の明記で、
大ブレイク、驚嘆・・・・の大盛況のラン展になった。

日本のラン界で最初の企画展示である。
そういうことで、宇井清太の交配親について書いて見たい。

宇井清太がCymbidiumの交配に着手したのは昭和54年である。
それまでの約20年は、世界中からメリクロンで稼いだカネで交配親を集めた年月である。
Cymbidiumの育種を考えると、普通は・・・鉢物、切花用のビジネスを狙った交配を行なう。
そして、植物特許を取って・・・市場を制覇することを考える。
しかし、宇井清太はそれをしないで、あくまでも、21世紀のCymbidiumを目標にした。
つまり、素晴らしい交配親を創る育種を行った。

蘭園の宝物は「交配親」である。
これを持たないと・・・次世代を作れない。生き残れない。
そういうことで約20年間に選んだ交配親約300から500個体。
これを創るに費やした50年と経費。。
この20年の収穫は一年で約15から20の交配親を選抜し、
それを他に分譲販売しないで・・・保存してきた。
育種に使ってきた面積は約3000坪 10000u。
こういう面積で由緒正しい遺伝子を使わないと・・・由緒正しい交配親を創れない。
これを、今回のラン展に公開した。
皆さん・・・絶句し、溜息・・・が出る美しい花をそろえた!
交配親を創るには・・・膨大な年月と経費がかかる!
ランも農業も・・・最後は遺伝子である。
山形県は・・・農業県である。
だから、農業経験者も多く来ている。
だから・・・品種育成の大切さは理解出来る。
リンゴ、イチゴ、トマト・・・品種開発が死命を制している!
東京・・都会でのラン展は・・・農業が削除されている。
農業とカンケイナイ人達が・・・趣味でランを愛好。
・・・コメも、トマトも・・・牛肉も・・・交配して創っている点が、
観衆に・・・全然伝わらないし・・・主催者の頭には・・・農業など浮かびもしない。
つまり、ラン展の会場では、農業のことなど連想も出来ない。
同じ植物に関係していることなのに・・・。
ランの趣味でも、その栽培技術、肥料は・・・農業技術、肥料を転用、
応用していることを考えれば、純然たるランの技術、肥料、栽培法などない!
テレビのランの講座は・・・そういうことで、非常に安直で浅いものになっている。
ランにだけ通用する栽培技術など・・・。

しかし、こと育種ということからみればランも農業も同じ線上にある。
宇井清太のラン展は・・・相当農業を反映意識したもの。
つまり、目標にした植物の違いだけである!
だから、SUGOI-neは・・・・ランのコンポストであるが・・・・農業革命まで視野において開発した。
ランお遊びの人は・・・想像もしない世界まで視野に置いている。
そういうことで、ランも農業も最後は遺伝子が支配する世界である。
宇井清太の300から500の交配親。
この交配親を組み合わせれば・・・無限に近い組み合わせが出来る!

ラン界をブレイクスルーするのは・・・遺伝子である。
栽培技術は・・・・ほとんど出尽くした!
用土もSUGOI-neの開発で・・・これ以上のものは、今後開発されることはない。
コチョウラン、カトレア、デンドロ・・・・シンビ似たような花しか生まれない状況。
交配親が枯渇して・・・近親交雑しているからである。
鉢物品種の商品寿命は短い!
鉢物というものの宿命である。
次々に新品種を投入しなければ・・・・市場価格を取れない。
ところが、遺伝子が支配するから・・・そんなに新しい品種が生まれない!
コワイものである。

そういうことで、今年は交配親を展示。
ラン展大盛況。
宇井清太の仕事が・・・みなさんの感動を呼ぶ。
やはり、ランは育種が・・・王道である。
本物のランつくりだからである。

3000万円から3億円。
皆さん納得。

ランというのは・・・・本当は、こういう世界なのである!
HCC、AM ,FCCの個体も・・・ほとんど交配親にはならない。
次の世代に素晴らしい花を生まないことがほとんど。
交配親を創るのは・・至難である。

一つの優秀な交配親を創るのはタイヘンな時間とカネがかかる!
これは、ランでも、肉牛でも、サラブレットでも、野菜でも、果樹でも同じ。
これを持たないところは・・・。
研究家と育種家には・・・・雲泥の違いがある。
原種を狩猟するプラントハンターの時代は終った。
原種で商売する時代も終りつつある。
これからは・・・王道の時代である。
アレコレいっても・・・・最後は王道に戻らざるを得ない。
育種しなくては・・・ラン展も、ラン産業も、ラン産地も、愛好の世界も崩壊する。

そういうことで、2013年のラン展では、宇井清太作出の交配親を公開展示。
これに要した金額を明記した。
ラン界の新しい試みの展示である。

宇井清太ラン展のファン・・・約50000人。
リピーター・・・である。
東京ドームを満員にするファンである。
このファンを飽きさせないで魅了するのは・・・12000品種の新花。
世界に一つの花達である。
そして栽培講習会。
宇井清太の講習会は蘭が喜ぶ栽培法。
枯らすことを前提にした栽培法ではない。
そういうことを12年もやれば・・・・皆さんSUGOI-neを買って植える。
5kg袋で約3000袋売れる。
源液、肥料・・・飛ぶように売れる!
本当の栽培法を皆さんに教えてきた成果が・・・・現れてきた。
ガーデニングをやる人なら・・・・枯れていい・・・なんておもう人はいない!
消費????
消費者とは・・・・ランを枯らす人をいう!
ランを好きな人は・・・消費者であってはならない・・・・そういう意味で講習会。
安直な栽培法を教えてはならない!
当たり前のことである。
ひとりで行なう蘭展の苦労は・・・相当なものであるが・・・
日本でこんなことをやるのは宇井清太ひとりであろう。
皆さん・・・黙っているが解かる人は解かる。
トウキョウドームの蘭展と・・・根本から違うことを。
どちらが・・・本物だということを・・・。
株の叩き売りなどしない!
そういう理念が会場に満ち満ちている!

大切な交配親の展示は・・・叩き売りと対極のものである。
ランを叩き売りするようでは・・・ラン展は・・・その輝きを、理念を失う。
叩き売りされるランは・・・ミジメで、哀れ。

どんなにデスプレーで華やかにしても・・・・所詮・・・興行のもの。
一度みれば・・・タクサン・・・となる。



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宇井清太のCymbidium交配親   
           作出について・・・・・・・。


  
 優秀な交配親を創るには莫大な経費と年数を要する!
   
交配親作成に要した経費を明記
    ラン展は・・・・ものスゴイ盛況。
    新しい物を作り出す経費、情熱、努力、執念を・・・理解してくださる。
    皆さん絶句。
    息を呑む。

    他人の、他国の山から掘ってきた原種のラン展では、
    皆さん・・・感動の深さが違うようである。
    ラン展に革命を起こしたようである。

    
   唯一無二。
   他のラン、ラン展がマンネリになればなるほど、
   宇井清太のラン展、ランが輝きを増す!

   こうなることを・・・・待っていた。洞察していた。
   宇井清太の独壇場である。

  本物の時代が・・・ようやくきたようである。